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銀行員2年生 presents 試写会マニアの映画評論の部屋
試写会好きの銀行員がおすすめ映画をご紹介!

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ルーシー /24歳 ルーシー /24歳

入社2年目の銀行員。
映画試写会に行くのが大の趣味で、しょっちゅう応募しては映画を見に行っています。

2008年4月22日

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を見てきました!

第80回アカデミー賞 主演男優賞をダニエル・デイ=ルイスが受賞!そんな情報のみを頭の中に入れてノンキな気持ちで見てきたこの作品。

ダニエル・デイ=ルイスは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に主演している他、「マイ・レフトフット」や「ギャング・オブ・ニューヨーク」でかなりいい味を出しているおじさんなのですが、今回もかなりいい味出してます。物語は20世紀初頭のカリフォルニアで石油採掘にかける男の野望を描いており、「マグノリア」、「ブギーナイツ」の監督、ポール・トーマス・アンダーソンが、彼なしではこの映画は存在し得ない!とまで言わしめた演技力は本物。

冒頭では、石油の実業家になる前のしがない鉱山採掘者だったダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)の黙々と鉱山を掘る場面が映し出されます。そこには一言の言葉もないのにも関わらず、独特の雰囲気を醸しだし、近い未来に実業家として成功するであろう大きな男の影が見え隠れしています。しかし、成功してもこんなにも羨ましいと思えなかったのは、彼には愛情や喜びとは無縁の人物だったから。神を必要とせず、孤高に生きるその人生は、見方によってはとても虚しく、そして儚く映しだされます。

その孤独をより一層浮き立たせるのは、ダニエルの幼い一人息子、H.W.の存在。いつも父の後をついてゆき、採掘場で父を見つめるH.W.の姿には張り詰めた状態で画面を見つめていた私の心をほんのり溶かしてくれたり・・・。
えっ?でも可愛い子供がいるのに孤独ってどういうこと?
私もそう思いましたが、従順な息子に対する唯一の愛情が理解されずに偏ったものになっていった時、その反動ともいえる彼の理解しがたい行動が、観客の心をゆさぶるんです。

野望を追い求め、石油採掘一筋に生きてきた男に待っていた、尽きることのないさらなる野望。その根底にあるものは、誰からの愛情も求めない、注がない、ダニエルの心の闇から生まれるものなのかもしれません。

3時間弱という長編ムービーではあるけれど、長さはそこまで感じない。けれど、心に重くのしかかる見終わったあとの心の苦しさは、まるでダニエルの分まで背負ったようなそんな気持ちにさせられる映画でした。

 

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
監督・脚本: ポール・トーマス・アンダーソン
原作: アプトン・シンクレア
音楽: ジョニー・グリーンウッド
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケビン・J・オコナー、キアラン・ハインズ、ディロン・フレイジャー、ラッセル・ハーバード、ランダル・カーバー

4月26日(土)シャンテシネ他全国順次ロードショー!

オフィシャルサイトURL
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/

(C)2007 by PARAMOUNT VANTAGE, a Division of PARAMOUNT PICTURES and MIRAMAX FILM CORP. All Rights Reserved.







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2008年3月4日

『Sweet Rain 死神の精度』を見てきました!

『君は死ぬことについてどう思う?』

暗〜い出だしになっちゃいましたが、コレは、この映画でたびたび出てくるセリフ。真面目な顔でこんな事聞かれたら今の私は何を答えるんだろう。たぶん、「なんの冗談??」とかいって笑い飛ばすだろうな…。

昔を思い返してみても、自分の『死』については、ほとんど考えたことがない、私。大地震が来ても自分は助かるっていうイメージしか浮かばない子供だったし(笑)きっと、幸いにも、家族や友達を不慮の死で失くしたことがないってのもあるんだろうな。

この映画は、こんな私とは正反対の人たちがいっぱい出て来る映画です。人間の人生や死に何の興味もないけど、死ぬ前の7日間ターゲットの観察をし、『“実行=死”か“見送り=生かす”』を決定することを仕事とする、死神・千葉(金城武)。
大切な人が次々に亡くなっていく…そんな幸薄の女性、藤木一恵(小西真奈美)。この2人の出会いで物語は動き始める。一恵の観察を始めた千葉は、彼女のある一つの才能をきっかけに変わっていく・・・。

この作品は死神の話なので、当然始まりから終わりまで『死』がついてまわっているのに、ブルーになるどころかなぜか癒されて帰ってきました(笑)。

その魅力を作り出しているのは、何といっても死神・千葉。
彼はかなりの癒し系。一応告白しておくと、私は金城ファンではありません(笑)。でも、この映画(他の作品はあまり知らないのですが…)の彼はとても魅力的です。死神なのに、かっこ良くて、どこか抜けててかわいい。男性にかわいいもどうかと思いますが、本当にかわいいです。ちなみに私は、こよなく愛する“music”をうれしそうに聞いているときの笑顔と、犬のように顔を少し傾けて不思議そうな顔をする場面に何回も癒されました★

さらに、千葉をはじめとした死神達のクスッと笑えるファニーなシーンが、所々に散りばめられているので、生きるか死ぬかの場面なのに、思わず笑ってしまうはず。

癒すばっかりが死神・千葉じゃないですよ。ちょっぴり風変わりな千葉ですが、仕事に対してはとても真面目。そんな彼の生死の決断の基準は、その人が『目的』を果たせたかどうか。
「私の目的はなんだろう。どうやったら果たせるのだろう。」
そんな事をふと考えさせられました。死ぬつもりはさらさらないけど(笑)、人生いつ終わるか分からないし、悔いの残らないよう、目的は常に掲げようかなと、心の中で小さく決意をしてきました!

ちなみにこの作品の原作は、伊坂幸太郎の『死神の精度(文藝春秋 2005年)』。伊坂小説は、『陽気なギャングが地球を回す』や『アヒルと鴨のコインロッカー』も映画化されているので知ってる人も多いと思います★

一応告白しておくと、私は伊坂小説ファンです(笑)。
個性の強いキャラとリズミカルな展開、だんだん見えてくる相関図、そして音楽。ここが伊坂小説で私の好きなところ。でも『死神の精度』は、実はまだ読んでいません・・・。読んではいないけど、映画に伊坂小説風味は多いに感じたので、今回みた映像がどう言葉で描かれているのか、読むのが今から楽しみです♪

私とは逆に、原作小説を先に読むってのも、映画の楽しみ方の一つ。好みに合わせて読んでみてはいかがですか?

 

『Sweet Rain 死神の精度』
監督: 筧 昌也(「美女缶」「35度の彼女(短編)」)
脚本: 筧 昌也・小林弘利
音楽: ゲイリー芦屋
原作: 伊坂幸太郎
キャスト:金城 武・小西真奈美・富司純子・光石 研・石田卓也・村上 淳・奥田恵梨華・吹越 満

3月22日(土)丸の内プラゼール他全国ロードショー!


オフィシャルサイトURL
http://www.shinigaminoseido.jp/

(C)2008「Sweet Rain 死神の精度」製作委員会







(C)2008「Sweet Rain 死神の精度」製作委員会







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2008年2月19日

『魔法にかけられて』を見てきました!

白馬に乗った王子様がいつか私を迎えにきてくれる・・・
普段は終電間際の居酒屋で店員に上司のグチをこぼしている私ですが、実は密かにこんな乙女チックな夢を抱いていたりします。

24歳にもなってこんな現実逃避をしているのは、私をとりまく荒んだ東京のせい!朝の満員電車ではポマードくさいオヤジに足をふまれ、あげくには荷物が邪魔だと悪態をつかれる。会社につくなり「顔むくんでるよ」と、イケメン先輩社員からグサっと一言。そりゃあ、夢の一つも見たくなりますよね。

実は今回の映画はアニメーションで描かれるおとぎの世界と、実写で描かれる現実の世界-NY-が舞台のお話。まさに夢と現実が交差する、今の私を表すのに相応しい映画というわけ。たまに実写とアニメが入り混じった映画がありますが、さすがディズニー!おとぎの国の主人公“ジゼル”が、素敵な王子様と結婚するのを阻止するために邪悪な王女に『現実』の世界であるNYに追放される、という無理やりな展開をファンダジーで違和感のないものに仕上げています(笑)。

登場人物もベタなキャラのオンパレードで、妙にハイテンションな王子、邪悪な女王(継母)・その王女にゾッコンの家臣など・・・。それとは対象的にNYではバツイチ子持ちの離婚弁護士“ロバート”がいかにも『現実』の人物らしいキャラを好演しています。

『現実』の舞台はNYですが、これを東京に置きかえても同じこと。夢など見るだけ無駄、現実的にならないと痛い目を見る、こういう性格の人って私を含めてですが多いはず。しかし、そんな性格のロバートがひょんなことからジゼルと出会うことで、物語の大きなターニングポイントを迎えることになるんです。

おとぎの国では“怒り”や“浮気・不倫”なんて存在はしませんが、現実の世界では日常茶飯事。ジゼルは“永遠の愛”や“真実”を懸命にロバートに伝えようとするシーンでは、都会の厳しさを知りすぎている現実人間にとっては皮肉ささえ感じてしまいます。ジゼルが必死になればなるほど理想と現実が空回りする、これには多くの人が過去の自分とリンクしたことでしょう。しかし、心のどこかではジゼルのような存在を求めているのかもしれません、いつかはこんな私を変えてくれる“永遠”のものを分かちあえる人に巡り会えると。

この映画のロマンチックなところは、『現実』を悪いままでは終わらせないところにもあります。主人公がアニメの世界に戻れれば全ては元通りになりますが、ジゼルもロバートの隠れた優しさに触れていくたびに気持ちに変化が現われてくるのです。

おいおいっ、あなたには素敵な王子様がいたはずでしょう!と、ツッコミを入れたくなりますが(笑)、これが『現実』の世界にいる証拠。現実では様々な感情が渦巻いているのです。それによって“裏切り”や“トキメキ”なんてものもあるわけですが、出会って次の日には結婚してしまうおとぎの国では有り得ないことが、この『現実』では当たり前に起こるのです。そう思うと、決まりきったストーリーで素敵な王子様と結婚するよりも、ケンカしながらも、相手をいとおしいと思える瞬間を楽しんだほうがよっぽど人間らしい、と思えるようになるから不思議!

相手のイヤなところを見つけたら、好きなところをその倍見つければいい。
関係が冷えてきたらとびっきりのデートをして、相手を今よりももっと好きになればいい。

こんな簡単なことを映画から気付かされた私にとっては、現実もそれほど悪いものじゃない、久しぶりにそんな風に思える映画となりました。



『魔法にかけられて』
監督: ケヴィン・リマ(「ターザン」「102」)
脚本: ビル・ケリー
音楽: アラン・メンケン(「美女と野獣」「アラジン」)&スティーヴン・シュワルツ
キャスト: エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデン、スーザン・サランドン

2008年3月14日(金)より全国ホワイトデーロードショー!


オフィシャルサイトURL
http://www.disney.co.jp/movies/mahokake/index.html

(C)Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.







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2008年2月7日

『バンテージ・ポイント』を見てきました!

ここ最近は心の癒しを求めてアニメばかり見ていたので、ここらでガラリと雰囲気をかえてサスペンスアクションでも・・・と選んだのが今回の作品。題材が大統領の狙撃事件を扱った作品ということで、まさにいまアメリカ各地で行われている大統領選挙とリンクして、妙にリアリティがあったような、なかったような(笑)。

『バンテージ・ポイント』というのは優位な位置や視点を意味し、メインの登場人物8人の視点、そして見る側の私達の視点をも意味しています。なぜなら、この映画は、起こった事件や結末は一つでも、そこにたどりつくまでに8人の様々なストーリーが全く別のところで展開されているから。

ひとつの映画の中でいくつものストーリーがある映画は、以前アカデミー賞をにぎわした「ユージュアルサスペクツ」やテレビドラマだと「24」なんかが有名ですよね。今回の作品も、まさに観客が劇場でリアルタイムに謎解きをして答えを見つけていくことに楽しさがあるんですが、私の場合は終了ギリギリになって話が一本につながりました(笑)。

謎を解くといっても、実は犯人というのは比較的簡単に明かされており、この映画の一番の見所というのは【一体誰が共犯者なのか】ということ。主人公である大統領の警護にあたっていたシークレットサービスのトーマス・バーンズ、狙撃事件の現場であるスペインでの首脳会議を中継するTVディレクター、地元刑事、アメリカ人旅行者、大統領、3人のテロリスト、の8つのストーリーが展開されるのですが、疑いだしたらキリがない!私は最初、主人公さえも疑っていたくらいですし。しかし、注意深く彼らの行動を見ていると、意外な人物の存在が浮かびあがってきて・・・。

これ以上言うとネタばれしそうなのでやめておきますが、確かに見る視点を変えてみると、まったく8つとは別のストーリーがそこには存在している感覚に陥るんです。騙し騙されの展開では終わらない、意外な人間味があちこちにちりばめられている仕上がりは、まさにTHE アメリカ!といった映画。


テロ、暗殺・・・現代の黒い部分にスリリングに、そして見る側を気持ちよく悩ませてくれる切れ味のよさには☆3つをあげてもいいかもしれませんね♪



『バンテージ・ポイント』
監督:ピート・トラビス
出演:デニス・クエイド マシュー・フォックス フォレスト・ウィッテカー ウィリアム・ハート シガーニー・ウィーバー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

3月より サロンパス ルーブル丸の内ほか全国ロードショー


オフィシャルサイトURL
http://www.sonypictures.jp/movies/vantagepoint/

(c)2007 Sony Pictures Entertainment(J) Inc. All Rights Reserved.







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2007年12月4日

『ルイスと未来泥棒』を見てきました!

女子高生が電車の中で話していたひとコマ。

『あの先輩ちょ〜ヤバくない?』
『ねぇ〜マジかっこよすぎだもん』

あぁ、“ヤバい”っていうのはこの場合、気持ち悪いってことじゃなくてカッコイイってことね。なんて分かりにくい会話だ・・・と、そんなことをブツクサ心の中でつぶやきながら通勤する私。社会人歴から見ると、まだまだ子供ですが、プライベートでは大人を通り越しておばさんになりつつあります。

そんな自分に危惧してか、夢みる大人になりたい!と第 4回目の『映画評論の部屋』にお目見えしたのが“ルイスと未来泥棒”。


これはアニメの大御所、ウォルト・ディズニーが誇る感動の物語です。実は私はさっぱり気がつかなかったのですが、この映画はディズニー映画の中で初めて≪未来≫を舞台にした映画なんですって! 言われて見れば、70年前に世界初の長編アニメ「白雪姫」が世にでてからというもの、ピノキオもアラジンも未来のお話ではないですもんね。

赤ちゃんの頃、養護施設に置き去りにされた12歳の少年、ルイスの「一度でいいから、ママに会いたい」という純粋な想いから始まるこの物語。天才発明家の片鱗を見せつつも、いつも肝心な場面で失敗ばかりのルイスですが、くじけずに何度も母親に会うために研究を重ねる姿は、なんだか入社したばかりの時の自分と重ねてしまい、まだ序盤だというのにホロリ(笑)。しかし、ルイスの発明を横取りしようとする謎の男(未来泥棒)との戦いを決意するシーンでは、いっぺんして男の顔になるのだから不思議なものです。

この物語の核となるのは、主人公ルイスとルイスの発明を横どりしようとする謎の男(未来泥棒)、そしてそれを阻止しようと未来からやってきた少年ウィルバーの関係。一見、対極にいる3人ですが、物語が進むにつれ、パズルのピースがつながっていくように、3人の意外な関係が明らかとなっていきます。そのヒントとなるのが、それぞれのキャラクターに隠された2つの面。中でも“謎の男”は、なぜか憎めないマヌケな部分と、時折見せる影の部分が今までのディズニー映画にはなかったミステリアスな印象を私たちに与えてくれます。

アニメなのですが、驚くべき≪秘密≫が明かされていく過程は、なんだかサスペンス(言い過ぎか?)さながらのドキドキ感☆ 夢見る大人になりたい!と思ってみた映画でしたが、自分の力で夢を現実のものにしたい!・・・そう最後に思える映画だった気がします。皆さんも社会の荒波にもまれるのは少し休憩して、この映画から夢をもう一度実現する勇気をもらってみてはいかがでしょうか。

ほらっ、ウォルト・ディズニーさんもこう言っていることですし。
「夢を見ることができれば、それは実現できるのです」 と。



『ルイスと未来泥棒』
監督 スティーブン・アンダーソン
プロデューサー ドロシー・マッキム
製作総指揮 ジョン・ラセター
声の出演 ダニエル・ハンセン、アンジェラ・バセット、トム・セレック 他
日本語吹き替え版 小林幸子(ミルドレッド役)

12月22日(土)より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開


オフィシャルサイトURL
http://www.disney.co.jp/movies/lewis/index.html

c Disney Enterprises, Inc.







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2007年11月20日

『ビー・ムービー』を見てきました!

『主人公がハチ?
それはいくらなんでも2時間もたないでしょ・・・』
これが初めてこの映画のタイトルを聞いた時の感想。

『ハチってスゴイじゃん!人間よりスゴイじゃん!』
これが映画を見終わった時の感想(笑)。

こんなにも180度私の考えを変えてしまう『ビー・ムービー』とは、ドリームワークスがこの冬送る、タイトル通り、ハチが主人公の映画。でも『ビー・ムービー』の“ビー”ってハチを英語でいうのはもちろんですが、もう一つはB級映画の“ビー”という意味も含まれているみたい。このクオリティの高さを見たら、どこがB級やねんっ!と、突っ込みたくなりますが、そこは声優・製作・脚本までを手がけるジェリー・サインフェルド(アメリカではとっても人気のコメディアン)の遊び心が交じっているのでしょうね。

本作は、主人公のバリー(新米の働きバチ)と、ニューヨークに住むヴァネッサ(花屋の店長)による偶然の出会いから物語は大きく進展し始めます。そもそもハチの世界は一度自分のやる仕事を決めたら一生変更がきかないルール。このルールに疑問をもつバリーが(まるで人間みたいな考え・・・)外の世界へと飛び出しヴァネッサと出会うわけですが、この出会いがのちに自然界に影響を及ぼす、とんでもない事件を巻き起こすことになるとはつゆ知らず・・・。

その事件とは、バリーがスーパーで売っているハチミツを見つけてしまい、ハチミツ奪取のための裁判を起こすというもの。これは社会派ムービー?なんて勘違いしそうな書き方ですが、あながち言い過ぎではないのかも。アニメなのでファンタジー要素は盛りだくさんですが、この映画には、バリー達の起こした裁判によって引き起こされる自然界への影響が、現実で起こっている環境問題とリンクしている気がします。実際に今年の春アメリカでは、ハチが一斉に消えてしまった・・・なんてニュースがやっていましたし、温暖化の影響が十分に考えられるそう。

本編中にはグレー、いや、もはやブラックとも言えるジョークで何度も館内を笑いの渦に巻き込んでくれましたが、そんなブラックジョークがより環境問題を身近に感じさせてくれるのかもしれませんね。

いやー、にしてもスティングやくまの○―さんなんかが、よく出演OKしたなぁ・・・(笑)くまの○―さんはハチとのつながりがすぐ分かると思いますが、「なぜスティング?」と思った方、早速辞書を引いてみましょう!ここまで笑いにこだわってしまうドリームワークスに『あっぱれ!』をあげたくなってしまいますから。

『ビー・ムービー』
監督 サイモン・J・スミス、スティーヴ・ヒックナー 
脚本 ジェリー・サインフェルド、スパイク・フェレステン 他 
製作 ジェリー・サインフェルド、クリスティーナ・スタインバーグ 
キャスト ジェリー・サインフェルド、レネー・ゼルウィガー、マシュー・ブロデリック 他
91分

2008年1月26日より丸の内プラゼールほか全国にて公開


オフィシャルサイトURL
http://www.beemovie.jp/

BEE MOVIE TM & (C) 2007 by DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.







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2007年9月6日

『パーフェクト・ストレンジャー』を見てきました!

長らくお待たせいたしました!
好き勝手に映画評論させていただいております、私のコーナーも無事に第2回目を迎えることとなりました。首を長くして待ってていただいたコレディの皆さんもいるんじゃないですかね(いませんか 笑)?

そんな待っていた方も待っていなかった方も注目していただきたいのが、今回見てきました『パーフェクト・ストレンジャー』。出演は主役のハル・ベリー、疑惑の犯人役にはブルース・ウィリスが登場と、かなり豪華なツーショットが見られます。

けれど、中でも個人的に注目しているのが、ロウィーナ(ハル・ベリー)の同僚・相棒役であるジョバンニ・リビシ。『プライベートライアン』や『ギフト』で独特な存在感を発揮していたのですが、今回もかなり一筋縄ではいかない役を好演しています。外見同様、彼が登場すると場の雰囲気がガラリと変わるのがなんとも言えません。単に好みっていうこともあるんですけどね♪

今回のテーマはタイトルにもあります『パーフェクト・ストレンジャー』、和訳すると【完璧な別人】。変死した幼なじみの事件を調べる、新聞記者のロウィーナは、最有力容疑者として広告会社社長のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)を追っていくわけですが、彼に近づくために彼女は何人もの別人に完璧になりきります。しかし、実はハリソン・ヒルにも別の顔があったのです。その顔とは・・・ここでは言えませんが、この映画には他にも別の顔を持った容疑者がこれでもか!というくらい登場します。まさか、アンタまで別の顔を持ってたんかい!・・・という気持ちいいほどの裏切りがあるんです。

ストーリーが進めば進むほど、自分が予想していた犯人像と違ってきて、【完璧な別人】という真の意味がわかるのですが、分かると同時に、その時にはすでにこの映画に完璧に騙されたあと・・・というわけ。公式HPにも載っていますが、まさにラスト7分11秒で真の犯人に迫る怒涛のストーリー展開が見られます。

まっ残念ながら、夢中になりすぎてラスト7分11秒はカウントし忘れましたが(笑)、余裕がある皆さんは時計を少し気にしてみるのもいいかもしれませんね。きっと他の映画では味わえないスリルが実感できるはず!

『パーフェクト・ストレンジャー』
監督 ジェームズ・フォーリー 
脚本 トッド・コマーニキ 
製作 エレイン・ゴールドスミス=トマス 
出演 ハル・ベリー、ハリソン・ヒル ブルース・ウィリス、ジョヴァンニ・リビシ 他
110分

9/29(土)サロンパス ルーブル丸の内他全国ロードショー

オフィシャルサイトURL
http://www.movies.co.jp/perfectstranger/

c 2007 Revolution Studios Distribution Company, LLC. All Rights Reserved.







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2007年7月20日
『サッド ヴァケイション』を見てきました!

映画好きが高じて書かせていただきます、映画評論!
しかし、私は映画の評論家でもなければ専門家でもないので、よく映画を見ている一般の24歳の女の子の意見として見ていただけるとうれしいです。

さて、早速ですが先日、2007年秋に公開予定の映画「サッドヴァケイション」を見てきました。主演は、浅野忠信さん、宮崎あおいさん、オダギリジョーさん、石田えりさんなど豪華な顔ぶれ。監督は「ユリイカ」などで有名な青山真治氏。
しかし、この出演者にこの監督と聞いた時点で、「内容が難しすぎたりしないかしら?」と思ったりもしましたが、その反面、期待も十分!

フライヤーに書かれたこの映画の見出しは、「すべてを包み込み美しく生きる、“ゆるぎない女たち”の物語」。ストーリーが大雑把に分かる程度に付け加えると、さまざまな境遇を持った人たちが偶然行き着いたある運送会社が舞台で、それぞれの身に降りかかっている境遇や、人とのつながりなどが軸となって展開される物語です(かなり大雑把なので、あしからず!)。

見終わった感想は、フライヤーで見出しとなっていた“女たち”の部分が際立っていたのももちろんですが、それ以上に私は、人が持つ“恨み”や“憎しみ”や“優しさ”や“運命”的なものがとても強く描かれていた作品だったなと思いました。

この作品に出てくる人物は、それぞれが自らの境遇が原因で強く孤独を感じていて、 “人との結びつき”に多少の嫌悪感を抱いているので、さまざまな人と出会っていく過程で“人との結びつき”を意識したときに、もろく崩れたり、血のつながりも含めて人と結びつくことは切っても切れないものなのだと悟ったりする部分がよりはっきり見えたのだと思います。

また、この映画はなにより音楽もかっこいい!タイトルバックやエンディングで流れる曲はもちろん、随所随所に登場してくる効果音のような音まで徹底されているので、その部分もぜひ注目です。

今回の作品はやはり内容に多少の難しさはあったので、私のレポートもなんだか分かりづらいかもしれませんが(笑)、ぜひ見ていただきたい作品であることは確かです!のめりこんで見れると思いますよ。

 

『サッド ヴァケイション』
原作・監督・脚本:青山真治
キャスト:浅野忠信、石田えり、宮崎あおい、板谷由夏、オダギリジョー 他
136分

2007年秋、シネマライズ他にて全国順次ロードショー

オフィシャルサイトURL
http://www.sadvacation.jp/

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