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「新書ブーム」という言葉。耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?常にトレンドに敏感でいたいコレディならば、モチロン知っておきたいもの。 そもそも新書ってどんなもの?調べてみると、コレはとってもお役立ちアイテム!何かと便利なシロモノみたい・・・そこで今回は、耳より企画!「新書」を知って、仕事に恋に活用できる、とっておきの方法をご紹介します。



“新刊本”ではありません
本屋さんで、長細い本がずらっと並んでいる棚に、「○○新書」なんて、ラベルが貼られている風景をよく目にしませんか?新書とは、“新刊本”の意味ではなく、「新書版」というサイズのシリーズ本のことなんです。具体的には、大きく分けて次の3つの性格を持っているのが特徴です!

生みの親は「岩波書店」
1938年、老舗出版社の岩波書店がアメリカで人気の「ペリカンブックス」をモデルに「岩波新書」を創刊したのが始まりです。価格を抑え、ハンディサイズでサラリと読み切れるペリカンブックスにならい、幅広い知識を「現代人にふさわしい現代的な教養」として大衆に知らせたいという思いから誕生しました。 「新書」というネーミングは、「新しい本」という意味合いを意識してのこと。 色々なジャンルから、当時を代表する知識人たちが執筆したのもヒットの要因となり、その後、各社からも同系列の出版が相次いだ事で、本格的な「新書」市場が確立されていきました。


画像提供:岩波新書

「創刊ラッシュ」と「装丁革命」
90年代半ばから続く『新書創刊ラッシュ』。文春新書、平凡社新書、集英社新書、光文社新書など続々参入し、2003年創刊の新潮新書の「バカの壁」の大ヒットで、新書ブームに火がつきました。昨年は、ソフトバンク新書、朝日新書、幻冬舎新 書も登場。

ブームの理由は、これまで「中高年男性メイン」というイメージが強かった新書市場に、芸能、世相、エッセイなど若い世代や女性が関心を持てるジャンルが増え、需要が高まった為。バブル崩壊で、低価格がウケたのも理由の1つです。出版社としても、雑誌や単行本に比べて低コストで手間も少なく、タイムリーなものを出せば大ヒットになる可能性に富んだ「新書」は当然チカラを入れたい分野。装丁も多様性を増し、可愛らしいものやポップなデザインが増えてきています。
   
 さて、この辺りで新書に関するちょっとしたトリビアはいかが?新書ブームが生まれた背景には、こんなヒミツがあったのです・・・。思わず「へぇ〜」とうなりたくなるかも? 

岩波書店がペリカンブックスにならって「岩波新書」を創刊した頃、実は、世界でもほぼ同じタイミングで、出版界に、縦長本のブームがおきていたそうです!当時のドイツ、フランス、イギリスの有名な出版社が次々と、現在の新書サイズに近い版型を採用しはじめていたのだとか・・・つまり、日本で「新書サイズ」と呼ばれる型は、偶然にも、世界の至るところで、ブームになっていたんですね!

 

岩波新書は「赤」をメインカラーとしたデザインとなっていますが、実はコレ、ある「戦略」に基づいて決められたものでした。当初、メインカラーを五色にしようという案が出た際に、創業者の岩波茂雄氏は、「電車に乗ればあの人もこの人も赤い本を持っている!という風に、一色で根付かせないとダメなんだ!」と熱く社員に主張したとか。
「新書=社会人がいつでも、どんな場所でも読んでいる新しい本!」というイメージを浸透させたくて、目立つ赤色で統一したというワケなんですね。新書ブームのきっかけを作った「赤」には、そんな岩波新書の情熱が詰まっていたのです。

 
参考文献
「岩波新書の歴史 付・総目録1938〜2006」(鹿野政直 著 岩波新書)
「岩波新書の50年」(岩波書店編集部 編 岩波新書)



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