本来の野点とは、戦国時代の大名が野外で狩などをして遊ぶことで、古くは野掛(のがけ)といわれていました。このときに茶会を催すことが多かったため、春や秋の季節のいいときに野外で自然の風物と接しながらお茶を点てることを野点というようになったそう。でも、お茶を点てるだけではなく、季節にふさわしい場所を選んだり、お客様を楽しませることに知恵を絞ったり……、お客様をおもてなしすることが野点のいちばん大切なポイントなのです。
野点をするのに最低限必要な道具といえば、お茶を点てる茶碗と茶筅(ちゃせん)、茶をすくう茶杓(ちゃしゃく)の3点。それらに加えて、お茶を入れる器の棗(なつめ)や茶碗をぬぐうのに用いる茶巾(ちゃきん)があればバッチリです。また、これらのお道具を運ぶ際には、篭やバスケット、巾着袋などをご用意ください。すべてが揃ったら、日時と場所を決めて野点開催のお知らせを友達に送りましょう。あ、当然ですが、抹茶とお湯の用意をお忘れなく。
自然そのものを茶室に見立ててお茶を楽しむ野点。特別に難しい作法はありませんが、それゆえに難しいともいわれています。しかし、形や作法にこだわることなく、自分らしい時間を演出することが一番。まずはいつもの散歩コースから、野点にふさわしい場所を探してみては? 気に入った場所でおいしいお茶が飲めたら素敵でしょ。青空の下、季節の自然を楽しみながら、あなたらしい素敵な時間を演出してみてください。